おまえが無意識で俺の名前を呼び捨てたのも。 俺の前で泣いてしまったのも。 そして……。 あんな嬉しそうなハニカんだ顔をするのも……。 でも。 取りあえず、今はこのままでいい。 そう思った。 いつか美雪が自分で気付く日が、きっと来るから。 だから。 それまでは、ただ傍に居られれば、いい……。