でも。 次の瞬間、美雪の変化に気付いた。 さっきまでのイラだちが消えていた。 それどころか、顔は赤くほのかに色付き、どう見ても照れてるとしか思えない表情をしていた。 ギュッ 胸が締め付けられる。 そんな顔見せられたら……俺、勝手に自惚れるぞ。 嫌われていない、って。 好意すら感じてくれてるんじゃないか、って。