全てがキミだった



「そっか。やっと叶ったんだ。公平の夢」


わたしは、静かに微笑んだ。


まだ、思い切り笑う事は出来なかった。


だけど、不思議と涙は出ない。


公平が、結婚か――…


「よかった。池内に直接伝えることが出来て」

「うん」

「今度の連休で、ミサキがこっちに帰ってくるんだ。
それから、ミサキの両親に挨拶してくる」

「そっか」


わたし達の間には、とても静かな時間が流れていた。


空は青々と晴れ渡っていて、この報告を聞くには、最高の天気だと思う。