全てがキミだった



「……わかってるよ。
子供に子供って言われたくないしっ」

「はいはい」


11歳相手に、本気で頬を膨らませたわたしに向かって、梓は呆れたように返事をした。



「じゃあね。
梓、お母さんにこれ渡してくるから。
勝手に机の中とか開けたらマジでキレるからね」

「開けないし」


また頬を膨らませたわたしは、涼しい顔して出ていった梓の後を、ずっと見ていた。


一気に静けさに包まれた部屋。


すぐに、一階でお母さんの喜ぶ声が聞こえてきた。




部屋に戻ろ……