「お、おっ、おち、落ち着いて……っ! 動揺しないの…っ! 慌ててる場合じゃない…ッ!」 やっと一人きりになり、頭の整理を始める五穂。 「…絶対に此処は、普通の場所じゃない…。」 主人も、出迎えた者も、皆狐の面を被っている。 町一番の庭園自慢だった、前主人よりも、立派で美しい庭。 そして、聞いたことの無い、あの「喜多方」という男。 どれを上げても、湧いて来るのは疑惑ばかりだ。