適当に返事をするみんなだったが、美優は満足そうだった。

「みんなありがとう!…霧野くんも、いいかな?」



「…勝手にしろ」

どうでもいいんだ、そんなこと。





「じゃあ取りあえず、葉凪…雑誌買ってきてくれる?」


「新発売のエクレアが食べたい!」

「俺、お茶」

淡々と注文を並べていく。


結構自然なんだな、葉凪のメイドは久々なのに。



「俺は…」

「ちょっと待って……何で葉凪がパシられてんの?」



なんかむかつくな、お前のつくった高い声。



「え?あぁ…まぁ、いろいろあって」

「何それ…葉凪が可哀想じゃん!!」



「私、好きでやってるから」


その言葉に、祐樹が小さく反応した。

…俺も、だが。



「え!?何そのM発言!てか葉凪、おかしいよ!!」


「あの…美優?」

「あ、分かった!私がパシられてあげる!」


……は?


「てめぇ、勝手な事言ってんじゃねぇぞ」

「だって!私が葉凪の代わりになれば葉凪は楽になって、私はみんなといられる。一石二鳥じゃない!!」


……何言ってんだよお前。