◇葉凪◇

私の腹部に冷たいナイフが当たった時、重い扉が開いた。


「みんなっ…!?」

私の目に映ったのは男4人と女1人。

潤、祐樹、利琥、哉弥…繭。


「てめぇら、俺たちの仲間に何してんだよ!!」



仲間……?

みんなが走って来る。

私を助けに来てくれた。

我慢してたものが一気に溢れ出た。



「ちょっ!何やってんのあんた達!!早く全員捕まえて!!」

香が狂ったように男達に指示する。



「葉凪っ!!」

「……利琥、っ」



利琥に触れられ、涙が止まらない。


「お前っ…何かされたのか!?」

利琥は息を切らしながら、私の顔を覗き込む。



「ううん、大丈夫だよ!助けてくれてありがとう」

涙を拭いながら、にこっと笑ってみせる。


瞬間……。


―――ギュッ


「え……?」

いきなり抱き締められた。


「葉凪…俺、お前の事……「こそこそしてんじゃねぇよ!!!!!」



利琥が男に後頭部を殴られた。

利琥は大きくよろめき、痛そうに頭をおさえる。



「利琥っ!!」

「……っ…」