「利琥……」


一枚のガラスの向こうに、利琥はいた。





神様…お願い。

利琥を連れていかないで。



助けて…っ!!




「利琥!!!」


泣き叫ぶ事しか出来ない。

私には、それしか出来ない。




「利琥!逝くんじゃねぇ!!」

「利琥ぅ…!!」

「畜生…っ!」




やだ…、やだ…。


お願い、帰ってきて。






「利琥!!!…いっちゃやだぁ!!」









ねぇ、神様。

どうして…。

どうして利琥なの?