「……でも、おばあちゃん1人にするの心配だから帰るよ」
「それって、不安だからか?」
亮の言葉の意味に気付いて、微笑みながらうなづく。
「うん。……あたしがいない間にまた何かあったらって思うと怖くて。
でも、最近は前ほどじゃないんだけどね」
そう言ってから亮に脱がされた服を拾い集める。
ベッドに入ったままの亮が視線を送ってくるから背中を向けながら。
……だけど。
「……」
「どうした? もしかして……これ探してる?」
振り返ると、亮が見せ付けるように手に持っているブラを揺らしていて。
「やっ……えっち!」
慌てて亮の手から奪い取る。
でも、その手を亮が掴んで、そのままあたしを引き寄せた。
「あっ…や……、」
亮があたしの首筋に舌を這わせて……甘い痺れるような痛みを残す。
「……これが消える前に会いに来いよな」
亮が首筋につけたキスマークを指先で触りながら言う。
あたしは恥ずかしくなりながら、笑みをこぼしてうなづいた。



