……男の人を守りたいと思ったのなんて、初めてだった。 こんな風に思う日がくるなんて、 想像した事もなかった。 優しく微笑む顔も。 いつも意地悪な言葉ばかりを並べる声も。 あたしに愛しそうに触れる大きな手も。 細く見えるのに鍛えられてる身体も。 全部が愛しくて……、 全部を守りたい。 あたしよりもずっと大きい身体を、思いきり抱き締めた。