桜木先輩は、「おどろかせんな」って言いながら軽く笑う。 そんな桜木先輩に、動揺している気持ちを誤魔化すように笑顔を返して……。 でも、気持ちはどこか遠くにあるみたいだった。 なるべく思い出さないようにしてたのに―――……。 身体が微かに震えだす。それを気づかれないように、持っていた鞄を抱きしめた。 あの事件から、三年が経とうとしていた―――……。