クレイジーチェリー

「あなた、その詩を読んでどう思った?」江藤が横から口を挟んだ。「え?」「つまり‥詩の感想や。」兵藤が無言でこっちを見ている。「う~ん…」「兵藤の目の前では答え辛いか?」「…」あたしは黙った。「い~よ。ぶっちゃけて…。」兵藤が視線を合わせずに口を開く。あたしは答えた。「狂ってる。この詩を書いた人は狂ってるよ…。」江藤が隣りで頷いている。「そう…?うちはそうは思わんけど…。だって傑作でしょ。最後の世の中無循て考えるとことか‥。恐らくムジュンて読むんやと思うけど。言葉まで造ってるんよ…。」兵藤が飄々とした口調で話す。