「蛾の家族は、ひとり親で母がとても働き者で姉も妹も母親思いの優等生やってな。毎日電灯に向かって羽を焦がしてたんやと。」 「うん。」 「でもな。蛾の長女は電灯よりも月の方が明るいことに気付いてな、いつしか電灯に羽を焦がすことを止めて月へ向かって飛んでいきよったんよ。」