クレイジーチェリー

伊藤くんと永山くんも呼んでちょうだい!できれば竹中先生も!!兵藤さんは何かが決定的におかしいわ!」
トイレからは声が聞こえる。
「山田駅。」
「北口、南口どっち?」
「北口だよ。」
「分かった!江藤に迎えに行かすね!うちの家、遊びにおいで!」
「…」
あたしは車椅子を手に持ってトイレの扉を開けた。違う表情をした兵藤が笑った。「アハハハハハ、ど~ゆ~車なのこれ…。」
あたしも思わず笑った。「アハハハハ」つられて笑ったのかも知れない。冷たい汗がつたった。