運転している…? もしかして黄色の車椅子のことか…? その時ちょうど佐々木が、あたしの後ろを通りがかった。黄色の車椅子を手に持って引いている。
「あなた、電話は…?兵藤さんに電話したの…?」
「したよ。」
「した…?てことは…」
「ああ。もう切ったよ…。」
じゃあ今あいつは電波のない切れた電話で一人で喋っているの…?
「佐々木さん!貸して!!車椅子を貸して!!!」
「いいから貸してよ!兵藤さんは何かがおかしいのよ!今から、あの娘の病室に運んで行く!あなたも後で来て!富山くんと
「あなた、電話は…?兵藤さんに電話したの…?」
「したよ。」
「した…?てことは…」
「ああ。もう切ったよ…。」
じゃあ今あいつは電波のない切れた電話で一人で喋っているの…?
「佐々木さん!貸して!!車椅子を貸して!!!」
「いいから貸してよ!兵藤さんは何かがおかしいのよ!今から、あの娘の病室に運んで行く!あなたも後で来て!富山くんと



