「ほらー、飲みが足りんぞーっ!」 夜――…… 昼間に宝探しを却下された料理長は、嫌がらせといわんばかりに酒を進め回った。 未成年者には、すぐに腹が膨れる炭酸ジュースを。 俺をはじめとした、酒が飲める者にはビールを。 だいたい、おかしいだろ。 却下したのは男連中だけじゃないのに。 女に優しい料理長は、男にばかり強制している。 俺の手には、すでに四本目の缶ビール。 大丈夫。 少し気分がいいだけで、まだまだ酔ってはいない。 でも、これ以上飲んでしまったらヤバイかも……。