髪のコンプレックスのこと…
先輩たちにも文句をつけられること…
思い出す限りのことを話し終えると、大崎先輩は優しく頭をなでてくれた。
「ツラかったね。」
そうつぶやいて…。
だんだん暗くなってきた空。
たくさんの星が瞬き、空を照らす。
少し冷たい風が、俺たちの頬を掠めた。
「阿久津君は阿久津君だよ。他人の言うことなんて、イチイチ気にしなくたっていいの。それにあたしは、阿久津君のその髪、大好きだよ。」
俺の隣に腰掛け、そう言って先輩はにこりと笑う。その笑顔が眩しくて、その言葉が嬉しくて、思わず俺は先輩に抱きついていた。

