-恐怖夜話-


彼も同じ気持ちで居てくれた事が、嬉しかった。


私は彼の右隣に並ぶと、恋人時代に良くしたように、自分の左手を彼の腕に絡ませる。


幸せって、たぶんこんな瞬間の積み重なりなんだ。


おとぎ話のように、結婚したからって『めでたし、めでたし』なんてことはあり得ない。


日々の生活に追われて時にはすれ違い、こんな筈じゃなかったなんて、甘いだけの恋人時代をうらやんでみたり。


でも、こういう瞬間があるから、一緒に居られるんだと思う。


今までも。


そして、これからも。