-恐怖夜話-


よかった……。


何が何だか分からないけど、とにかく私は、私たちは『助かった』


そう思ったとき、


シャッ。


武士が、カーテンを全開した。


瞬間。


目に飛び込んできた光景に、全身が総毛だった。


「うっ!?」


体が動かない。


叫びたいのに、声が出ない。


人は、本当の恐怖に捕らわれたとき、叫び声など上げられないのだと身をもって知った。


カーテンを開けた窓の外。


そこに、


『あの二人』が、いた――。