キスをするにはまだ早い二人の関係。だけど……また一緒に歩いてもいいよって思ったから。 「隣で守っててくれる?」 長い間待ち続けた静奈の答えに、拓斗は思わずガッツポーズ。 その時……携帯の着信音が二人を裂いた。 下の階で何が起きているのかなんて知らない沼田からだ。 【こないだの返事、そろそろ聞かせて欲しいんだけど】 そう、静奈はまだ沼田に好きだと伝えられないまま。 更にあの、ラブホテルの一件を見てしまった日に堂々と送られてきた 【正式に付き合って】 の言葉に返事をしていなかったのだ。