満面の笑みでお願いする 男ならば必ず首を降りはしない テーブルに置かれていた彼の手を握り、自分の頬に移動させた 大きな温もりしかないような手は、私の感触が良かったのか撫で始める 目を瞑ってしまうほど気持ちが良いものだ うっとり、なんてロマンチックなことを思ってしまう そこに 「俺は右桜と離れる気はない」 流れた声は興醒めでしかなかった 流石に笑みが壊れ、あからさまに怒りを交えた表情になってしまった 表に出した怒りは続く 頬を撫でていた手をはねのけて、彼を睨んだ