天然店員は俺様王子



「ちぃチェイサーよろしく。ほんじゃ、ご案内しまーす」


隼人が言うと奈々と翔太が歩き出す。ふと背中を押され見上げると、キョウの笑顔。


「行こ」


……キュンてしたよ今。キョウの優しさは本物!


そう感じた瞬間プッと隠れて笑う変態野郎を睨む。


「ん?」とか可愛くもないのに首傾げやがって!


今に見てろ。その顔面を見るに堪えないほどボッコボコにしてやる!



席に案内されるなりキョウと翔太がお手洗いに向かい、隣に座る奈々がメニューを開いて見せてくれた


「瑠雨は何食べる?」

「あー……軽めなやつ」


お腹空いてないし……ってか食べに来たんじゃなくて、アイツに復讐しに来ただけで……。


「お水お持ちしました~っ」

「……ゲロ」


早速嘘臭い笑顔を振り撒いて、変態がやって来た。


「わっ! 何、吐きそうなの!? だいじょーぶ?」


ウザいウザいウザい!!

本来ならアンタは誰かがリバースしようもんなら後ずさる人種だろーが!


睨んでやろうと見上げる前に、変態の腰あたりに付いてるネームプレートが目に入った。


……千草……麗桜……?