天然店員は俺様王子



「んーと。つまり瑠雨は今日-mia-に行くってこと? あたしも行きたいけど今日は補習が……」

「いいよ来なくて」

「ひどい!!!」


だって透が来てどうすんの。


あたしはアイツに一発食らわすだけなんだから……いや五発はいっとくか。



「もちろん私は行ってもいいわよね?」


イメージトレーニングしていたあたしの脳内にスッと入って来る奈々の声。


見れば、可愛く首を傾げていた。


「来なくていいって……翔太とデートしてれば?」

「ナイスアシストや瑠雨!!!」


そう翔太が親指を立てた途端、ブワッ!!と奈々の体をドス黒いオーラが包む。


「なぁに? 聞こえなかったわ」


透も昴も翔太も完璧に怯えるほど黒い笑顔の奈々。


正直、奈々に逆らってはいけないと実感するようなことはあたしの身には起きていないから、何がそんなに怖いのか分からないんだけど。


みんなの反応を見る限り、本当に逆らわないほうが身のためだとは思ってる。


まぁ、それは奈々と対面してる時だけの話。


放課後になって逃げられそうだったら、あたしはひとりで-mia-に行こうと思う。