「いい子だ」



……いい子?



「って、へっ!?」



その瞳が私を睨みつけたまま、顎に男の指が来て、唇に暖かいものがぶつかる。


柔らかい……いや、もうさ、私も高三だしそれなりに経験あるから、恥じらうような年じゃない、いきなりキスされてる。



しかも睨まれながら。



じっくりねぶられてますけど?



……ってちがーう!!



「このっ……っ!!」



なんとか顔を離して左手を振り上げる、ものの、それは男の頬の手前であっさりキャッチされる。