あの告白の翌日から。

武人は毎日のように、愛の証と言わんばかりに手作り弁当を届けるようになった。


初めてのお弁当は、あたしの大嫌いなさくらでんぶで作られた大きなハートが白ご飯の上にのっかっていた。


どこぞの新婚さんじゃあるまいし。

て言うか、さくらでんぶ、嫌いだし。


怒りと恥ずかしさが同時に込み上げてきて、あたしはそれを武人に突き返した。


それでも武人は、毎日あたしにお弁当を届けに来る。

けど、あたしは無碍に断るんだ。


あたしは、絶対に、あんたには堕ちない。

イケメンでも、ヘタレじゃあ……ねぇ??