指差されたカレンダーは 「10月の……終わりかな」 あぁ、そうなんだ。 脱力した。 でも 突っ走って来たもんね。 少しだけ、休憩だ。 ちょっと遅くなるけれど、天使のお迎えにまた一歩近付いた事。 たくさんの卵が採れた事。 それが嬉しくて……笑顔になれて。 「卵巣がかなり腫れてると思うからその診察と、受精卵の分割確認も兼ねて29日にまた来て下さい」 そう ここからは先は培養士さん達にお任せするだけ。 授精確認の電話は翌日。 ただ……祈りながら待つだけ。 ……では無かった。