僕にキが訪れる

しかし子猫がそんなことを知るわけがない。


飛び出す子猫。


鳴り響くクラクション。


少し遅れて、飛び出す少女。


体が、動かない。


まるで金縛りにあったかのように、自由が利かない。




ダメだ!




そう思った時には。




もう、手遅れだった。