
- 作品番号
- 23679
- 最終更新
- 2009/09/16
- 総文字数
- 53,434
- ページ数
- 206ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 1,182,879
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
総合27位(2008/09/19)
その他1位(2008/09/14)
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それは一月程前。
体がどうも思うように動かないと思っていたら、左腕の肘の辺りから明らかに人の腕には不自然な木の芽が生えていた。
むしりとったらそこから赤い血が流れた。
痛みはなかった。
あぁ自分はまだ人間なのだな、と思うと同時に。
これでもう僕も終わりかと、特に何の感慨もなく思った。
感染者は確実に死に至る、木病。
それに感染したとある少年と、
賑やかな少女のお話。
沢山の感想・レビューありがとうございます!
この作品のレビュー
いつか、僕が僕でなくなろうと。 僕ではない姿になろうと。 君と生きる。 笑うこともできないし、話すこともできないし、見つめ合うこともできなうけれど。 でも、君と生きていることを忘れないで。 僕はここにいる。 最後まで読み終えた時、タイトルの深さを知るお話。 あまり病気関係のお話は好きではなく、あからさまに「泣かせ」が入るので得意ではないのですが、これはすんなりと受け入れることができました。 キ病におかされた主人公が、とある委員長と生きていた軌跡は涙なしでは読めません。 ただ病気におかされて、命を問うお話ではなかったのです。 切なくて、あったかくて、気付けば涙する。 僕にキが訪れる。 委員長はキと一緒に強く生きる。そんなお話です。
いつか、僕が僕でなくなろうと。
僕ではない姿になろうと。
君と生きる。
笑うこともできないし、話すこともできないし、見つめ合うこともできなうけれど。
でも、君と生きていることを忘れないで。
僕はここにいる。
最後まで読み終えた時、タイトルの深さを知るお話。
あまり病気関係のお話は好きではなく、あからさまに「泣かせ」が入るので得意ではないのですが、これはすんなりと受け入れることができました。
キ病におかされた主人公が、とある委員長と生きていた軌跡は涙なしでは読めません。
ただ病気におかされて、命を問うお話ではなかったのです。
切なくて、あったかくて、気付けば涙する。
僕にキが訪れる。
委員長はキと一緒に強く生きる。そんなお話です。
主人公と委員長。正反対な二人はひょんなことから関わるように。穏やかに時間は流れ、少しずつ距離が近づいて、だけどその先に必ず訪れるのは…別れ。
二人の時間は着々と終わりへと進み、主人公の結末を知っているからこそ読んでいる最中は胸を締めつけられます。
この作品は特別愛を語ったわけでもなければ、特別二人の絆が深まったわけでもありません。ただ二人はどうってことない時間を過ごしただけ。だけど、そんな何気ない時間が彼らにとっては愛であり絆だったのかもしれません。話したかったこと、聞いてほしかったこと、言えなかったこと。そんなものが彼らにはたくさんあって。それらはきっと、あの場所で生き続ける彼に彼女が語り続け、そんな彼女の話に彼は耳を傾けて楽しそうに笑っているのだと思います。それはまるであの頃の二人みたいで、一度終わった物語が姿形を変えて再び始まってゆくかのようでした。
「木病」という名の奇病にかかり、 元々人との関わりを避けていた 主人公は余計に人との関わりに 消極的になるが、ある時から クラスの委員長が家に訪ねて 来るようになって... 今まで「泣けるケータイ小説」で 泣けたことがありませんでしたが、 このお話はとても心に沁みて泣けました。 ケータイ小説とは思えない程 完成度が高くて傑作です! 人間関係が希薄になって来た 今だからこそ多くの人に読んで 欲しい作品です。 まだ読んだことがない人は 是非読んでみて下さい。
「木病」という名の奇病にかかり、
元々人との関わりを避けていた
主人公は余計に人との関わりに
消極的になるが、ある時から
クラスの委員長が家に訪ねて
来るようになって...
今まで「泣けるケータイ小説」で
泣けたことがありませんでしたが、
このお話はとても心に沁みて泣けました。
ケータイ小説とは思えない程
完成度が高くて傑作です!
人間関係が希薄になって来た
今だからこそ多くの人に読んで
欲しい作品です。
まだ読んだことがない人は
是非読んでみて下さい。
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