バイク乗り回して、無茶して、その挙句に……。 勝手にそう思っていた。 でも……――。 叔父さんの何回目かの法要で親族が集まったとき、俺は叔父さんの死の真実を知ってしまった。 『やっぱり来れるわけないでしょ?』 『だけど遼太郎くん、なんだってあの人と……?』 叔父さんの従弟でもある遼ちゃん。 その遼ちゃんの奥さん・かんなさんは、結崎家の親族が集まるときは必ずと言っていいほど顔を出さなかった。 一人ぽつんと座る遼ちゃんを見て、眉をひそめながらヒソヒソと陰口たたく親族たち。