恋のコトバ【短編×Ⅱ】



「何度ゲームオーバーになっても、絶対取り戻すから」

「……」


いい加減サムくてクサい台詞に、呆れ笑いが浮かんでくる。

こんな台詞を微笑みながら言える哲って、本当に男としてどうなんだろ……


それでもこんな男が好きなあたしって、女としてどうなんだろ……


哲にも自分にも呆れたあたしに、哲が顔を近付ける。

強くなった哲の香りが、あたしの考えていた疑問を取り除いていく。


結局あたしは――――……


「志乃、誓いのキスするから顔上げて?」

「……誓いなんか立てたってどうせすぐ破るくせに」


別に照れた訳じゃないけど。

そんな言葉を漏らしたあたしに、口付ける瞬間……哲が言った。


「そしたらまた誓う……何度でも」



結局あたしはこんな男が好きで。

離れてる間でさえ、哲しか想えなくて。


よりを戻して安心すれば、またきっと哲はつまらない誘いに乗る。

遊び心で、他の女との時間を楽しんで……で、あたしに謝るんだ。


それはどうかとも思うけど。

こんな男と付き合ってても幸せになれるかとか、よく分かんないけど。