「志乃……ごめん。俺、やっぱ志乃がいないと無理。
志乃がいないと……何も楽しくないんだ」
「……―――― 」
「志乃……」
答えないあたしに、哲が不安そうにあたしを見つめる。
まるで、振ったのはあたしみたいに悲しそうな表情であたしを見る。
そんな哲に……あたしは閉じていた口をゆっくりと開いた。
「……バカじゃないの? 何言ってんの、今更」
あたしの言葉に、哲はもっと寂しそうに目を細めて……そして俯く。
「うん……分かってる。分かってるけど、でも、俺志乃がいないと……」
「自分がどんな言葉であたしを振ったか覚えてる?!
あたしがっ、どんな想いでこの半年過ごしてきたか知ってるのっ?!
どんな想いでっ……毎日哲の事見てきたか、知ってるの……?」
感情のままに口を開けば、今まで溜まってたイライラだかムシャクシャだか分からない気持ちが溢れ出す。
哲と別れてから毎日ずっと感じてた、イライラ。
……寂しさ、好きのキモチ。
哲以外誰にもぶつける事の出来なかった気持ち。
ずっとずっとあたしの中に溜まり続けて、胸を痛めていた原因――――……
それは……



