「……ごめん、志乃ちゃん」
顔を上げると、すっかり俯いちゃった莉奈がいて。
あたしは小さく吹き出す。
「なにがー? っていうか、なんでそんな凹んでるの?」
「なんか……あたし余計な事言ったね……ごめん」
「別に? っていうか莉奈の話なんて余計な事ばっかだし」
「なにそれ……ひどい、志乃ちゃん」
「余計な話とか要らない話ばっかりするのが友達じゃん。
核心しか言わないような莉奈となんか友達続けていける自信ないしー」
「……志乃ちゃん」
……別に泣かせようとした訳じゃないんだけど。
莉奈の目にはうっすらと涙が浮かんでて……それを見てあたしはまた吹き出した。
「何泣いてる訳?」
「だってっ……だって、志乃ちゃんがっ……」
「別にいいんだけどさー、もうそろそろ城田来るじゃん。莉奈が泣いてると絶対あたし怒られるんだけど」
そんな事を話している、丁度その時。
廊下から何かを落としたような物音が聞こえた。
視線を向ければ、そこには愕然とした表情の城田がいて。
足元には鞄。



