「だって……それ聞いたところで何にもならないじゃん。
確かに好きだけど……でも、哲の気持ちがあたしにないならしょうがないじゃん。
そんな噂話聞いたって、どうにもできないじゃん」
「……」
今、哲が誰と付き合ってるとか
今、哲がどんな大学生活を送ってるかとか
今、哲がどんな事に夢中になってるとか……
ホワイトデーの今日、誰と過ごすのか、とか……
そんなのは聞いたって何にもならない。
誰とも付き合ってないって聞けば、それは少しは嬉しく思うかもしれない。
遊んでないって聞けば、嬉しいって感じるのかもしれない。
だけど、それだけ。
だから、あたしと哲がどうにかなる訳じゃない。
それは、逆も同じ。
哲が誰かと付き合ってるって聞いたって
誰かと結婚するって聞いたって……だからってどうにもならない。
この、哲を好きな気持ちは……そんな話を聞いたからってすぐにどうにかなるもんじゃない。
今、あたしと哲の間にある確かなものは……
あたしが哲を好きっていう事だけ。
それ以外の事情なんて、その関係に何の効果も為さないんだ。



