絶対、あんなの好きにならないって思ってたのに……
ああいうタイプ大嫌いだったのに……
……――――なのに。
『志乃、可愛いな……』
『俺さー、遊んでた分損したわ。もっと早く志乃見つければよかった』
『志乃が好きだよ。誰よりも一番好きだ』
『志乃に振られたら、俺、多分死ぬわ』
『だから……ずっと傍にいてくれよ』
哲がくれた言葉が、もうずっと頭から離れようとしない。
あんな、嘘かもしれない言葉が
誰にでも言ってる言葉が……ずっと離れない。
なんで……?
なんで、あんな奴っ……
なんであんなのを、胸が痛くて仕方ないほど好きになっちゃったんだろう――――……
ああいうタイプが一番性質が悪いって知ってたのに……
もう、取り返しが付かない。
「責任取れよ……バカ哲」
あたしの言葉が、虚しく教室の床に落ちる。
空が、暗くなり始めていた。



