恋のコトバ【短編×Ⅱ】



絶対、あんなの好きにならないって思ってたのに……

ああいうタイプ大嫌いだったのに……


……――――なのに。



『志乃、可愛いな……』

『俺さー、遊んでた分損したわ。もっと早く志乃見つければよかった』

『志乃が好きだよ。誰よりも一番好きだ』

『志乃に振られたら、俺、多分死ぬわ』


『だから……ずっと傍にいてくれよ』


哲がくれた言葉が、もうずっと頭から離れようとしない。


あんな、嘘かもしれない言葉が

誰にでも言ってる言葉が……ずっと離れない。


なんで……?

なんで、あんな奴っ……


なんであんなのを、胸が痛くて仕方ないほど好きになっちゃったんだろう――――……

ああいうタイプが一番性質が悪いって知ってたのに……


もう、取り返しが付かない。




「責任取れよ……バカ哲」


あたしの言葉が、虚しく教室の床に落ちる。

空が、暗くなり始めていた。