「ごめん。止められない。……俺、怒られてもいいや」
「……――――っ」
落ちてくる城田のキスに……あたしは目を瞑ってそれを受け入れた。
優しく、気持ちの伝わってくるようなキスに、魔法でも掛けられたように動けなかった――――……
「……怒る? ってか、怒った?」
「……」
キスをしてあたしを抱き締めた後。
城田はそう聞きながら、あたしの顔色を窺うようにあたしを覗き込んできた。
「……怒ってないよ。っていうか、……両思いだって言ったじゃん。……怒らないよ」
顔を赤くしながらやっとの思いで言ったあたしに、城田は目を丸くした。
「莉奈が素直だ……なんかあった? もしくはなんかあるのか? これから……」
「……~~っ」
「ま、いっか。俺、今超幸せだから別にこれから何かあっても絶対頑張れる気がするし!
莉奈にいつもみたいにバカだの変態だの言われても全然へっちゃらだし」
あたしをもう一度ギューっと抱き締めながらそう言う城田。
城田の腕の中にいると、心地いい緊張と嬉しいドキドキが混ざって……
城田の体温とか、城田の胸の音とか、城田の声だとかが、あたしを少しだけ素直にさせた。



