「俺が? や、だって教室騒がしいからさー。って、莉奈、メール見て来てくれたんじゃないの?」
「……メール?」
「うん。さっき送ったんだけど。視聴覚室で待ってるって」
「……見てない」
「……じゃあなんでここに来たの?」
「……っ」
その答えを伝えるためにここに来たのに。
またしても言葉に詰まってしまったあたしに、城田の方が先に口を開いた。
「いや、いい。そんな事より……俺、莉奈に話があるんだ」
「話……?」
まさか……別れ話?
一瞬そうも思ったけど、あたしと城田は別れるも何も付き合ってすらいない。
じゃあ一体……そんな思いに城田を見ると、目の前に、去年と同じ顔をした城田がいた。
少しだけ照れてる真剣な顔の城田が――――……
「島谷莉奈さん。……好きです。俺と付き合ってください」
「……―――― 」
「あ、間違えたっ! ……あの、恋人として、付き合ってください」
首の後ろ辺りを掻きながら少し俯く城田。
照れくさそうにも気まずそうにも取れる表情で、あたしにちらっと視線を移す。



