恋のコトバ【短編×Ⅱ】



「俺が? や、だって教室騒がしいからさー。って、莉奈、メール見て来てくれたんじゃないの?」

「……メール?」

「うん。さっき送ったんだけど。視聴覚室で待ってるって」

「……見てない」

「……じゃあなんでここに来たの?」

「……っ」


その答えを伝えるためにここに来たのに。

またしても言葉に詰まってしまったあたしに、城田の方が先に口を開いた。


「いや、いい。そんな事より……俺、莉奈に話があるんだ」

「話……?」


まさか……別れ話?

一瞬そうも思ったけど、あたしと城田は別れるも何も付き合ってすらいない。

じゃあ一体……そんな思いに城田を見ると、目の前に、去年と同じ顔をした城田がいた。


少しだけ照れてる真剣な顔の城田が――――……


「島谷莉奈さん。……好きです。俺と付き合ってください」

「……―――― 」 

「あ、間違えたっ! ……あの、恋人として、付き合ってください」


首の後ろ辺りを掻きながら少し俯く城田。

照れくさそうにも気まずそうにも取れる表情で、あたしにちらっと視線を移す。