愛海、絶対ここまでギャップがあるなんて思わなかったんだろうな……。 外での菅原は怒鳴らないような、穏やかな印象。 対して学校じゃ女王様。 この学校内だけの、作られた人格。 ――放課後 帰りのHRが終わると同時に愛海が来ていた。 「カ、カナちゃ〜ん……」 「は?愛海?どうした?」 廊下側の席にいた俺はすぐに愛海に気付いた。 「今日話聞いて〜」 「いいけど帰りは涼歌様もいるけど」 「うん、それでもいいから」 なぜか今日1日で弱っている愛海。 ……なぜ?