「ほ、ほら、着いちゃったから、家!じゃ……」 「要さんっ!!」 ・・・はて? 後ろを振り返ると、そこには中学帰りの颯くんがいた。 菅原の弟の颯くん。 ……遠いから今の会話は聴こえてないはず……。 「颯じゃん」 「お帰り颯」 ・・・ なぜかそこで沈黙。 なぜそこで沈黙? 「今一瞬姉ちゃんと要さんが仲良し夫婦に見えた...」 ・・・ 再び沈――… 夫婦!? 夫婦に見えたって!?