わらわらとみんな解散し、そして夏井と二人になった。 泣いてる女子と二人、どう話したらいいのかわからない。 「……あの」 「好きな人、いるの?」 「……え?あ、えぇと……」 俺はこれから、どうすればいいのだろう? 「あたしのこと、嫌い?」 「嫌いなわけない!!」 それだけは自信を持って言える。 「……俺の気持ち、まだわかんねんだ。気持ちが誰に向いてるか、向いてすらいないのか」 「気になる人は……あたしじゃないの?」 「……悪いけど、夏井は友達だって思ってる、から……」