僕の人生は人並みだったと言える。

教育熱心を超えるくらいの母は、いつも僕に一番を要求した。

幸か不幸か僕は母の期待に応えるだけの能力があった。

秀才である事が、母の愛情を受ける資格だった。

無償の愛が母にあったかと言えば今でも疑問だ。

だからだろうか…。

僕は純粋で素直で元気な妻に惹かれた。