Darkness † Marker 5 【彷徨う者】



「!!」

裕一郎は目を覚ました。


(夢…)


いつの間にか眠っていたらしい。

窓の外に目をやると、いつしか日が傾き始めオレンジの光に部屋が包まれていた。

枕元に置かれた携帯を手に取ると、ディスプレイを覗く。

デジタルの時計は18時を示していた。

「やば。いい加減、起きないと」

のろのろと体を起こし、ベッドから下りようとした時。


コンコン。


軽やかにドアがノックされて、啓太が顔を覗かせた。

「如月、起きてたんだ…具合どうだ?」

「啓太…うん、もう大丈夫だよ。今朝はありがとうな」

「なに水臭いこと言ってんだよ、友達じゃんか」

笑いながら入ってくると、

「ほら、お土産。今日の授業分のノートのコピーと課題のプリント」

啓太はカバンから取り出し、それらを机の上に置いた。

「うわ…」

用紙の束を見て、裕一郎はうんざりした表情をする。

「たった1日なのに、こんなにあるのか」

「夏休み前だからって、気を緩めるなってことなんだろ。良かったな、明日が休みで」

ちゃかした口調で言うと、イスにストンと座った。

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