デザイナー、SHIZUKA。

21才でアメリカへと渡り、僅か2年で自分のブランドを立ち上げて一躍、人気ブランドへとなった。

マスコミに出るのを、あまり好かず素性はあまり知られていない。ただ今はブランドを立ち上げた1年後に結婚した同じくデザイナーのSyUと沢山のブランドとコラボして新たな商品を生み出しているらしい。



「もう、今は何才なんだ。SHIZUKA」

「39才ぐらいじゃん」

「それで、この容姿!?すごいな…」



すかさず、菊が持っている雑誌を奪う。

「おい、壱流っ!!運転してん…」

「…すっげ」



珍しく…まあ、アメリカの雑誌だけどインタビューを受けているSHIZUKAの写真を見つめる。


長い艶やかな髪を横でまとめ、まだ少女のように輝くキラキラとした瞳は夢を映し、口元には微笑みを浮かべていた。


「……?」

どこかでこの人、会ったことあったか…?


妙に初めて見るような感じはせず、不思議な感覚に陥る。