君を守りたい


「凌葉の男テニってぇ、海星大附属と明春と並ぶくらい強いんだよね!?」

「…まぁね。」


何でテニスの強豪校を知ってるのか不思議だったけれど、別にどうでもよくなり、あたしは再び窓の外に視線を投げた。

――でも、


「ねぇ陽路!今日部活、見学行くねぇ!」

「……は?」


思いがけない言葉に、あたしは勢いよく美香の方に振り向く。
“行ってもいいか”じゃなくて“行くね”って少しおかしくない?
だけど、ダメだって言っても絶対コイツは来るだろう。そんな気がして…。


「実は美香ねっ!テニス雑誌で凌葉のテニス部が取り上げられてから、ファンになったんだぁ♪」


そう言って、相変わらず笑みを浮かべている彼女に、少しだけ違和感を感じた。