君を守りたい


きっと今の美香なら、わかるはずだと思っていた。

終わりの見えない沈黙を破るように、あたしはゆっくりと口を開く。


「…時は、戻せない。三年前には、戻れない。だから過去は過去のまま存在して、一生消えることはない。体にできた傷はいつか消えるけど、ココロにできた傷は小さくなるだけ。過去と一緒で、一生消えることはないんだ。」


紡がれた言葉に、美香が不思議そうにあたしを見返す。


「何が、言いたいの?」


苛立ち半分で発された声は、さっきよりもいくぶん低くなったように感じた。

それにひるまず、あたしも続ける。