ガタンと音をたて、バスは海星大附属の敷地内に入っていく。窓から見慣れた校舎を確認すると、雅樹は自分の席に戻っていった。
あたしもそろそろ寝ているやつらを起こさないといけないなと思い、速度を落としつつあるバスの中、後ろに振り向く。
「ほら、ついたよ!そろそろ起きて。」
こういうとき、すぐに目を覚ましてくれるのは、晴人・蓮・章一・昭文・純。なかなか起きてくれないのが恭汰と寿也。
例外なく今もそうで、2人のまぶたは未だにぐっすりと閉じられたまま。いつも通りの光景に、あたしは深くため息を零した。
「行動は素早く!章一がキレる前にさっさと起きろ。」
二人の頭をくしゃくしゃっとなで、目を覚まさせる。章一副部長の説教は長いしうるさいからね、二人はイヤだろうし…すぐに飛び起きるから。

