君を守りたい


あたしがちゃんと話した訳じゃないのだから、雅樹が何にもわかってないのは道理。

でも…


「あたしは!あたしは凌葉のやつらに、何にもしてあげれてない。“傷ついた心を癒やす”なんて尚更…。あたしは癒すどころか、余計傷つけてばかりなんだよ!」


自分のふがいなさを再認識させられるのは、やっぱり少し、ツラかった。

少し語意が強まったあたしの言葉を受け、雅樹は一瞬目を見開く。そしていつものようにククッと笑みを零すと、あたしの頭にポン、と手を置いた。おかげで、少し高ぶった気持ちがおさまる。

…でも何か、後輩にあやされるのって微妙。一応あたしの方が先輩なのに、すぐに感情的になったりして。リアルにあたしの方が年下みたいじゃん。