君を守りたい


「…一概にそうとは言えないよ。」


目をそらしてそう素っ気なく言い返したあたしに、雅樹は優しい笑みを浮かべた。


「そのために、大崎先輩みたいな先輩がいるんでしょう?昔、凌葉の後輩にしてあげたように、傷ついた心を癒すために。」

「え?」


雅樹は一体、何を言いたいの。
あたしは別に、あいつらに何もしてあげれてなんかいないのに。

太陽が雲に隠れ、視界が少し暗くなった。
そんな中、フラッシュバックされるのは中学時代…。

あぁ…。やっぱり思い出すだけでイヤになる。無力で、何もできなかった自分自身が。

雅樹は何にも、わかってない。