「誰も見ていないところで1人、大崎先輩なら泣きそうだから。」
「え?」
何、言ってんの?
雅治の発した言葉の意味がわからず、思わず雅治に視線を戻した。すると雅樹は、ククッと小さく噛み殺した苦笑をもらす。
「二年一緒にいれば、わかることだってあるんだよ。少なくとも俺たちは、大崎先輩の性格をそこそこ理解してるつもりですから。」
「…何を、言いたいの?」
あたしは自分を理解されるのが怖い。
あたしの中の、どうしようもなく弱い部分を、他人に見られたくないから。
弱さを、他人に知られたくないから。
誰にも、嫌われたくないから…。

