君を守りたい


大広間のセットなら昨日もやったし、手順はだいたいわかる。テーブルクロスを敷いて、その上をキレイに拭いて。人数分のイスを設置したら完璧だ。


「大崎さん、みんなにだいぶ慕われてるのね。」

「え?」


料理を配膳するカウンターのところで、佐伯さんがニコリと笑いながら不意に話し始めた。突然ふられた話題に、頭の中では疑問符が並ぶ。


「いや、ね?あなたがいなかった朝食と昼食、みんなの表情が真っ暗だったの。少しだけ交わされる会話も、あなたのことを心配する言葉ばかりだったしね。」

「そうなんですか…。」


好き好んで倒れた訳じゃないにしろ、あたしがみんなに心配や迷惑をかけたことは紛れもない事実。
やっぱり、ちゃんと謝んなきゃダメだな。