「…佐伯さーん。大崎です。何か手伝うことありますか?」
厨房の出入り口から、使った調理器具を洗っていた佐伯さんに声をかける。佐伯さんはこちらに振り向くと、一瞬驚いたような顔をして口を開いた。
「もう大丈夫?無理しなくていいのよ。」
心配そうな表情があたしに向けられている。まぁ、朝っぱらからぶっ倒れてたら、さすがに心配かけちゃうか。
「大丈夫です。あたしだけ何もしないわけにはいかないですし。」
苦笑いを零しながら答えると、佐伯さんもつられたように笑みを零した。
「じゃあ、調理は終わってるし、一緒に大広間をセットしましょうか。」
うなずきながら「はい。」と答え、あたしたちは大広間に入った。

